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秋吉久美子/秋吉久美子

今でもいける秋吉たんが20才の時に出したファーストアルバム(1975年)。
最近VAPが新人そっちのけで狂ったように乱発しているエレックレコード紙ジャケ化の一環として再発されました。
今で言うサブカルアイドルみたいな感じだったんですかね、当時は。キム(ラカエラ)とか宮崎あおいみたいな。

ところでバックバンドが凄いんですよ。クレジット詳しく書いてないんだけどこんなメンバー。
森園勝敏 ギター
岡井大二 ドラム
坂下秀実 キーボード
長沢ヒロ ベース
中村哲 サックス

「一触即発」と「ゴールデンピクニックス」の中間の時の四人囃子にあんぜんバンドの長沢・中村が入ったスーパーバンド。
1曲目のイントロがヘヴィかつ壮大で何が始まるのかと思ったら、童謡の「赤い靴」歌い始める所でズッコける。間奏のサックスソロも豪放極まりない。
3曲目の前奏も凄い。70年代歌謡特有の空気感覚をバックに鳴り渡るピンクフロイド「クレイジーダイヤモンド」ばりのギターソロにはもう完全に打ちのめされる。

主にA面が上記のメンバーによる演奏だと思われ(B面の「フロイト」とかもそうだと思うが)、昭和のプログレ歌謡ブルースのような名演が居並ぶ。
B面は曲間に本人のセリフを挟みながら、SEをバックのポエットリーリーディングとか前衛的な作品が並ぶ。

しかし個性派女優として本人の世界観が出ているのはこの2年後に出た桃井かおりのファーストアルバムの方が上だと思う。まああっちの方が年だから。


というわけで明日ワールドカップの日本×オーストラリアで日本が勝ったら桃井かおりのアルバムについて書きます。
負けたらオーストラリア出身のバンドのCDレヌーを書きます。それは屈辱的なエントリーになるな。
引き分けだったら何もしません。
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