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CRITERIA/井上鑑

日本一好きなアレンジャーは誰かと聞かれれば井上鑑先生だろう。

何とボーカルも自ら歌うソロアルバムということで、プログレAORみたいなアルバムかと思ってたら、はっきりプログレだったので大当たりだ。

「ヘヴィフュージョンプログレAOR」のような感じ。全12曲67分という超大作である。

参加メンバーは山木秀夫、今剛、高水健司、山本拓夫、小倉博和、土方隆行、金子飛鳥、金原千恵子、ジョン・ギブリン、デビッド・ローズといったいつものメンバー。あまりにもいつものメンバーである。井上鑑、山木秀夫というだけで全盛期のアルフィーの2/5だ。

変拍子、アンビエント、「狼のいる出口」のヘヴィロック展開、「X=歩幅」のヘヴィなソフト・マシーン的感覚。四人囃子がちゃんと本気を出してオリジナルアルバムを作ってもこれだけのものは作れまいよ。チャド・ブレイクのエンジニアで音の質がクリアでモダン。ピンクフロイド「鬱」「対」の2006年的な作品だ。ピーター・ガブリエルの「UP」にも共通性がある。堀内孝雄を思わせるボーカルも問題ない。

プログレファン、前衛ポップファンは満足できるだろう。あとはいわゆる「セッション・ミュージシャンが作るソロアルバム」が好きな人も。
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Safety in Numbers/Umphrey's Mcgee

 全米で静かなブームを巻き起こしているプログレメタルジャムバンドと聞いてニューアルバムを待って買った。レーベルは怪しいが列記とした日本盤だ。
 最初は期待していたほどでも無かったが、聴いてるうちに良くなってきた。これがジャムバンドの魅力。

 プログレというよりむしろ音がデカい時のXTCがバカテク化したような牧歌的でファンクなアメリカンロック。
 カンサスのスティーブ・ウォルシュみたいな70年代ハイトーンの奴と、アンソニー・キーディスみたいな90年代オルタナ声のツインボーカルが絡み合うのは実に不気味で、大きな魅力。
 このジャンルの大御所のフィッシュと比べると音の質感が安いように聴こえる。レコーディングに金かかってなさそうだ。
 羅列するとどんな音だかわからないがそんなに衝撃的なものではない。ゆったりする。
 ジャケットはヒプノシス。
熱いフライパンの上で猫踊りさせてやる
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